「家を建てたい」
その気持ちはとても自然で、人生の大きな目標のひとつかもしれません。
でも、家は人生のゴールではありません。
“どう暮らしたいか”を叶えるための手段にすぎません。
だからこそ、まず考えたいのは——
「家にどれだけのお金をかけるか?」ではなく、「人生のどこにお金をかけたいか?」ということです。
■ 老後、教育、車、家、そして趣味
人生には大きな出費がいくつも待っています。
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教育:子どもの学費や習い事、進学費用
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老後:年金だけでは不安な老後資金
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車:地方では生活に欠かせない存在
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家:建築費だけでなく、将来の修繕・維持費も含めたトータルの負担
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趣味:あなた自身の心を満たし、人生を楽しむための時間とお金
これらすべてに十分なお金をかけることができれば理想ですが、現実はそう甘くありません。
限られた資源の中で、何にどれだけ投資するかを決める=優先順位の整理が必要です。
■ 家が最優先とは限らない
「周りが家を建て始めたから」
「住宅ローンの審査が通ったから」
そんな理由で家づくりを始めてしまうと、あとから他の出費とのバランスに悩むことになります。
たとえば、
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子どもが小さい今は教育を優先したい
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趣味のキャンプや旅行を大事にしたい
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夫婦で安心して老後を迎えられる備えも必要
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でも、無理のない範囲で家も持ちたい
このように「家の理想」を「人生の現実」に照らし合わせていくことが、後悔しない住まい選びの基本です。
■ 家づくりは、“人生の棚卸し”のチャンス
住宅会社を訪れる前に、間取りを考える前に、
まずはご家族で話し合ってみてください。
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私たちはどんなことにお金をかけたい?
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10年後、どんな暮らしをしていたい?
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趣味や楽しみは、暮らしの中でどう位置づけたい?
こうした問いを深めていくと、
「家にお金をかける優先順位」がはっきりしてきます。
■ まとめ:家を考えることは、人生を考えること
「広いリビングが欲しい」→「家族で映画を楽しむ時間を大切にしたい」
「ウッドデッキが欲しい」→「週末は趣味のコーヒーを楽しみたい」
このように、“空間の希望”の奥には“生き方の価値観”があるのです。
あなたにとって「譲れないもの」は何ですか?
家より大切にしたい趣味や夢はありますか?
その答えが、家の大きさや価格、設計にも自然と影響してくるはずです。
■ 最後に
私は、元一条工務店の現場監督として、
そして現在は地元密着の工務店で現場監督として働く立場として、
多くの家づくりと向き合ってきました。
家づくりとは、人生そのものを設計すること。
住まいにかけるお金・時間・想いが、将来の生き方に大きく関わってきます。
家づくりに迷ったときは、ぜひご相談ください。
**「ちょうどいい暮らし」**を一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。
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