購入前に見直したい6つのチェックポイント
「そろそろ家を建てようかな」
「子どもも生まれたし、マイホームが必要かも」
そんなふうに、一戸建てを検討し始めるタイミングは人それぞれです。
でもその前に、まず一つ、自分自身に問いかけてみてください。
■ まず、家がなぜほしいのかを自分に問いかける
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周りが家を建て始めたから
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結婚したから
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なんとなく、建てるものだと思っていたから
…それって、本当に“自分にとっての理由”になっていますか?
家を持つことはゴールではありません。
本当に必要なものかどうか。
何のために家をほしいと思っているのか。
その答えを明確にしてからの家づくりを、私はおすすめします。
あなたの望む未来の記憶に、その家は必要でしょうか?
■ チェックすべき6つのポイント
では、ここからは「本当に一戸建てが必要かどうか」を考えるための、具体的な6つのチェックポイントをご紹介します。
1. 住みたいエリアで一戸建ては現実的か?
まずは立地の現実性を考えてみましょう。
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通勤・通学の利便性
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駅までの距離
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商業施設や病院の有無
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治安や子育て環境
都市部や人気エリアでは、土地価格が高く、一戸建てが現実的でないことも。
住みたい場所に“暮らす”ために、マンションや中古住宅も選択肢に入れるという柔軟さも必要です。
2. 家族構成や将来の変化に対応できるか?
今は3人家族でも、将来はどうでしょう?
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子どもが増える
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親と同居する
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子どもが巣立つ
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転勤や転職、Uターンの可能性
家は一度建てると簡単には動かせません。
今だけでなく、10年後、20年後の生活にもフィットするかを考えてみましょう。
3. 本当に「庭」や「広さ」は必要?
一戸建ての魅力として「庭が持てる」「広いリビング」などがよく挙げられます。
しかしそれは、同時に手入れや掃除、維持の手間が増えるということでもあります。
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庭の手入れに時間をかけられるか?
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広すぎて掃除が億劫にならないか?
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メンテナンスの費用や労力はどうか?
理想だけでなく、現実の暮らしとのバランスを考えることが大切です。
4. コストパフォーマンスは本当に良いか?
「家賃を払い続けるのがもったいない」
という理由で家を買う人も多いですが、
購入にはローンの他にも以下のようなコストがあります。
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固定資産税
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メンテナンス費
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外構や庭の整備
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火災保険・地震保険などの維持費
これらの費用も含めて、**本当に一戸建てが経済的に合理的か?**を冷静に計算してみましょう。
5. 家づくりに時間と労力をかけられるか?
注文住宅や自由設計は魅力ですが、
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プランの打ち合わせ
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色や設備の選定
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設計変更
など、膨大な時間と労力がかかります。
忙しい人にとっては大きな負担となる可能性も。
「そこまでのこだわりがあるか?」を自分に問い直してみるのも一つです。
6. 所有か、身軽さか
持ち家には安心感がありますが、
一方で、以下のような制約や責任も生まれます。
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引っ越しの自由度が減る
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修繕やリフォームの負担が自分にのしかかる
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家の老朽化リスクや、売却の難しさ
「家があるから動けない」状態になる前に、身軽な暮らしの価値についても一度考えてみてはいかがでしょうか?
■ まとめ:暮らしの軸は“自分自身”
家を持つこと自体は悪いことではありません。
ただ、「家を建てるのが当たり前」「建てないと一人前じゃない」
そんな空気に流されるのではなく、
**“自分にとって必要な家かどうか”**を問い直してほしいのです。
どんな立地に、どんな暮らしをして、どんな時間を過ごしたいか。
そこから逆算していけば、
「本当に必要な住まいのカタチ」がきっと見えてきます。
■ 最後に
私は元一条工務店の現場監督として、
そして現在は地元密着の工務店で現場監督として日々家づくりに関わっています。
「性能だけじゃない、本当に暮らしに合った家」
「建てることが目的ではなく、そこでどう暮らすか」
そういった視点から、これまで多くのお客様と向き合ってきました。
もし、今あなたが家づくりで迷っているなら、
どんな小さなことでも構いません。
ぜひメッセージをください。
お話をうかがったうえで、無理のない選択肢を一緒に考えていけたら嬉しいです。
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